Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/「ぱんたれい」同人

『MITASASA』第12号、相互評

MITASASA第12号の相互評を公開いたします。今回はメンバーの三田三郎・笹川諒に加え、門脇篤史さんをゲストにお迎えしています。 棒として駅前に立つ 体ってこんなに冷えていいものなのか /三田三郎「冬は寒いから」 寒空の下で屋外に立っていると驚くほど…

ネプリ『MITASASA』第12号

ネットプリント『MITASASA』の第12号、配信開始しました!(~2020年2月11日) 今回のゲストは、門脇篤史さんです。 ☆短歌 三田三郎「冬は寒いから」10首 笹川諒「フォルム」8首 門脇篤史「水音」10首 第12号ゲスト 門脇篤史さん <プロフィール> 島根県生…

『ぱんたれい』vol.1の感想・書評など

『ぱんたれい』vol.1にいただいたご感想や評をまとめました。有難うございます。まだまだ書店や通販で売っていますので、どうぞよろしくお願いします! 販売情報→『ぱんたれい』vol.1販売情報(随時更新) - Ryo Sasagawa's Blog ☆Web 工藤吉生さん ▼存在し…

最近の活動まとめ(2020年)

最近の活動まとめ(2020年1月22日更新) ※2019年以前はこちら→最近の活動まとめ(2019年) - Ryo Sasagawa's Blog ☆短歌 ・口語短歌アンソロジー 1982-2019に1首掲載(『Sister On a Water』第3号) ・「原光」15首(『too late』2) ☆川柳 ・「涼しいキッチ…

1/19文学フリマ京都【し-14】MITASASA

1月19日に行われる、第四回文学フリマ京都に出店します。ブース名は「MITASASA」、ブース番号は【し-14】になります。 文フリ京都とは→第四回文学フリマ京都 (2020/01/19) | 文学フリマ Webカタログ→MITASASA [第四回文学フリマ京都・詩歌|俳句・短歌・川柳]…

小谷博泰『カシオペア便り』

小谷博泰さんの第十二歌集、『カシオペア便り』。私家版、2019年。 ベイルマンの映画だったか雨上がりの路地裏が見えただけの一コマ 映画の中の何ということはない、些細なシーン。しかし、そのシーンを主体がたまたま思い出したとき、人生という時間の中に…

橘夏生『大阪ジュリエット』

「短歌人」の橘夏生さんの第二歌集、『大阪ジュリエット』。青磁社、2016年。 川本くんが棲む大鏡あるといふガラス問屋にわれは行きたし 「川本くん」は、作者の長年のパートナーであり、「短歌人」にも所属されていた川本浩美さん(歌集に『起伏と遠景』)…

『MITASASA』第11号、相互評

MITASASA第11号の相互評を公開いたします。今回はメンバーの三田三郎・笹川諒に加え、詩人の櫻井周太さんをゲストにお迎えしています。 ☆川柳 夕立が係長だけ狙い撃ち/三田三郎 突如としてやってきた「夕立」に見舞われる係長。時間設定から一日の労働によ…

ネプリ『MITASASA』第11号

ネットプリント『MITASASA』の第11号、配信開始しました!(~12月30日まで) 今回のゲストは、詩人の櫻井周太さんです。川柳・短歌・詩の三つが楽しめる内容となっています! ☆川柳 三田三郎「優秀な雨」15句 ☆短歌 笹川諒「ミンストレル」10首 ☆詩 櫻井周…

『短歌人』2019年12月号より(会員1・2欄)

図書館へ徒歩でゆくとき雨傘もレインブーツも葡萄酒のいろ(冨樫由美子) 一粒の雨水ほどの面積でいいからずっと触れていたいよ(鈴掛真) 夢に出たスウェーデン人が言うのだが「君の人生は固まったまま」(いばひでき) 魂に栞を挟む箇所はなく午前のどこも…

小島熱子『ポストの影』

「短歌人」の小島熱子さんの第五歌集、『ポストの影』。砂子屋書房、2019年。 ゆずすだちかぼすひきつれ冬が来るついでにうつつの凸凹も連れ ゆず、すだち、かぼすといった柑橘類の果実の皮の凸凹から、現実に流れる時間の凸凹を感じ取る。どこか内省的な気…

紺野裕子『窓は閉めたままで』

「短歌人」の紺野裕子さんの第三歌集、『窓は閉めたままで』。短歌研究社、2017年。 出前用のバイクはふかく傾けり さびしい夜の碇とおもふ 昼間(もしくは震災前)は町を走り回っていたバイクが、大きく傾いた状態で停められている。福島の人々の抱える精神…

小島熱子『ぽんの不思議の』

「短歌人」の小島熱子さんの第四歌集、『ぽんの不思議の』。砂子屋書房、2015年。 透明な傘がわたくしをむき出しのままに庇護して 三月の雨 「むき出しのままに庇護」という一見矛盾したフレーズが印象的。雨を防ぐために傘をさすのだが、その傘は私を完全に…

11/24文学フリマ東京【テ-08】MITASASA

11月24日に行われる、第二十九回文学フリマ東京に出店します。ブース名は「MITASASA」、ブース番号は【テ-08】になります。「ぱんたれい」ゲストの法橋ひらくさんもブースに来られる予定です! 文フリ東京とは→第二十九回文学フリマ東京 (2019/11/24(日)) | …

『MITASASA』第10号、相互評

MITASASA第10号の相互評を公開いたします。今回はメンバーの三田三郎・笹川諒に加え、かみしの(上篠かける)さんをゲストにお迎えしています。 ※かみしのさんの近作は、『超ポエトリー宣言』(超ポエトリー宣言 - yoruiroyozora - BOOTH)等で読むことがで…

ネプリ『MITASASA』第10号

ネットプリント『MITASASA』の第10号、配信開始しました!(~10月24日まで) 今回のゲストは、かみしの(上篠かける)さんです。 ☆川柳 三田三郎「指相撲」15句 笹川諒「生徒会書記」15句 ☆短歌 かみしの「帝国」10首 【出力方法】 セブンイレブン→94395550…

『短歌人』2019年8月号掲載歌

『短歌人』2019年8月号 20代・30代会員競詠 「夏のチェンバロ」 笹川諒 夏よ 呼びかけても返る言葉なく夏の朝には祠が似合う ゆっくりとバロックの画集開くたびどこかで街の沈む気配は どの夏も小瓶のようでブレてゆく遠近 学生ではない不思議 あまつさえ記…

最近書いたもの(川柳塔ミニエッセイ、『あみもの』第二十号)

ちょっと時間が経ってしまったのですが、最近書いたものをまとめておきます…。 「川柳塔ミニエッセイ」に暮田真名さんの『補遺』に収録されている、<どうしたら備長炭へご挨拶>という句について文章を書きました。 川柳塔若手同人ミニエッセイ | 川柳塔 暮…

『ぱんたれい』vol.1販売情報(随時更新)

【『ぱんたれい』vol.1販売情報 2020年1月22日更新】 2019年9月8日の第七回文学フリマ大阪にて販売した、『ぱんたれい』vol.1の通販をBOOTHにて開始します。500円+180円(送料)です。この機会にぜひご注文ください! ☆『ぱんたれい』vol.1について 「『ぱ…

『あみもの』第二十号を読む④

前回までの記事に引き続き、『あみもの』第二十号を読みます。 過去分のリンクも貼っておきます! 『あみもの』第二十号を読む① - Ryo Sasagawa's Blog 『あみもの』第二十号を読む② - Ryo Sasagawa's Blog 『あみもの』第二十号を読む③ - Ryo Sasagawa's Bl…

『あみもの』第二十号を読む③

前回までの記事に引き続き、『あみもの』第二十号を読みます。 過去分のリンクも貼っておきます! 『あみもの』第二十号を読む① - Ryo Sasagawa's Blog 『あみもの』第二十号を読む② - Ryo Sasagawa's Blog 眠るとき壁を背にするその癖が右脳ばかりを育てて…

9/8文学フリマ大阪【J-13】MITASASA

9月8日に行われる、第七回文学フリマ大阪に出店します。ブース名は「MITASASA」、ブース番号は【J-13】になります。13時から14時までの間は「ぱんたれい」ゲストの西村曜さんもブースに来られる予定です! 文フリ大阪とは→第七回文学フリマ大阪 (2019/9/8) |…

『あみもの』第二十号を読む②

前回の記事に引き続き、『あみもの』第二十号を読みます。 ちなみに、前回はこちら→『あみもの』第二十号を読む① - Ryo Sasagawa's Blog 寄付をしたその100円は貰えないなのになんでか礼を言われた/中牟田政也 連作の流れを読むと、募金をしたのは牛丼屋の…

『あみもの』第二十号を読む①

御殿山みなみさんが発行されている『あみもの』第二十号に、「渡ってしまう」11首で参加させていただきました。折角なので他の方の掲載作品を読みつつ、感想を少しずつ書いていこうかと思います! 飼育員脱出したある日中 ふとなつかしむチキンラーメン/笛…

『MITASASA』第8号、相互評

MITASASA第8号の相互評を公開します。今回はメンバーの三田三郎・笹川諒に加え、御殿山みなみさんをゲストにお迎えしています。ネプリをもう読まれた方はもちろん、まだの方でもお楽しみいただける内容になっているかと思います!ネプリの配信は8月13日火曜…

ネプリ『MITASASA』第8号

ネットプリント『MITASASA』の第8号、配信開始しました!(~8月13日まで) 今回のゲストは御殿山みなみさんです! ☆詩 「水際」笹川諒 ☆短歌10首 「僕の歌」三田三郎 「半袖」御殿山みなみ 【出力方法】 セブンイレブン →47439156 ローソン他コンビニ →45QE…

『短歌人』2019年20代・30代会員競詠から好きな歌

てのひらをひらけばそこに窓がある 空がくずれてゆくのがみえる(千葉みずほ) ビルを囲む鉄骨覆う防音カバー越しから空のそこだけを見る(浪江まき子) 弟がパンツ洗って干しているそれユニクロで買ったよ俺も(葉山健介) 楽しさに偏りのある一日を味がな…

てのひらの重ねるための平たさの夜は兵士のように立つ樹々(大森静佳)

てのひらの重ねるための平たさの夜は兵士のように立つ樹々(大森静佳) 歌集『てのひらを燃やす』より。連作「硝子の駒」の中の一首。恋人同士が実際に手を重ねている場面をイメージした。お互いの手を見つめながら、手のひらが平たい形に作られているのは、…

ネプリ『MITASASA』増刊号

ネットプリント『MITASASA』増刊号(ニックネーム:MITAGASASA)、配信開始しました。 今回のMITASASAは読者投稿回ということで、Twitter上で2019年7月2日~7月9日の間に短歌募集(未発表新作一首)を行い、集まった41首から三田三郎、多賀盛剛、笹川諒の三…

詩「平均律」

平均律 笹川諒 夏のにおいがする方へ 心を広げてゆくと 青いマッチ箱があった あなたはそのマッチ箱に座って しかし 僕には決して見えない方の右手で 湖と詩とが互いに蝕み合わないように よく抑えている 「自己修復という語彙をひとしく交換して」 僕たちは…