Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/短歌のことを書いていこうと思ってます。

2018-02-07から1日間の記事一覧

<一首評>法橋ひらくさんの短歌より

猫のいる団地のなかを突っ切って帰る 違うわ、米買うんだわ (法橋ひらく) この歌は先日、早稲田大学戸山キャンパスで行われた、法橋さんの歌集『それはとても速くて永い』の批評会で配布された記念冊子に、新作「アパート」13首として掲載されていた中の一…

<一首評>『短歌人』2016年5月号掲載分

濯ぎ物に冬の日の差すひるつかた泣きたいやうな無音がみつる (小島熱子) 洗濯や他の家事などの午前中の作業を終え、ふと窓の外に干した洗濯物を見遣る、という場面だろう。冬の弱い日差しが、真っ白な洗濯物を通すことではっきりと可視化される。それと同…

<一首評>服部真里子さんの短歌より

行くあてはないよあなたの手をとって夜更けの浄水場を思えり (服部真里子) 歌集『行け広野へと』収録。父親が一つの大きなモチーフである一連、「行け広野へと」の中の一首だが、ここでの「あなた」は父親ではなく、作中主体の恋人、もしくはそれに準ずる…

<一首評>大森静佳さんの短歌より

これでいい 港に白い舟くずれ誰かがわたしになる秋の朝 (大森静佳) 歌集『てのひらを燃やす』に収録された一首。「秋とあなたのゆびへ」というタイトルの連作の中の一首目の歌で、同じ連作中には他にも、<つばさ、と言って仰ぐたび空は傾いてあなたもいつ…

自選十首

ブログの初期設定がとても難しいです…。 プロフィールだけでは何のこっちゃだと思うので、自選十首をとりあえず考えてみました。 かなしみはかけら かけらの僕たちは小箱をひとつ互いに渡す 優しさは傷つきやすさでもあると気付いて、ずっと水の聖歌隊 自分…

自己紹介

こんにちは、笹川諒です。 短歌をやっていて、「短歌人」に所属しています。 <主な短歌歴> 2014年より「短歌人」会員。 髙瀬賞(「短歌人」の新人賞)で次席が二回(第14回「草笛」、第16回「その島へ」)。 「石のいくつか」で、第58回短歌研究新人賞最終…