Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/短歌のことを書いていこうと思ってます。

『短歌人』2018年8月号の、好きな歌10首(会員欄)

ろくがつのいきのしやすい肺胞をきしませて 誰 まっていたのは(鈴木杏龍)

 

前後左右を白きタイルに囲まれてわれの思考は四角くなりぬ(太田青磁

 

炊飯器の予約ボタンが点りおりいいかもしれぬ独りっきりは(小原祥子)

 

これの世の父のかぶりしソフト帽ひそやかにあり通夜の部屋隅(岡本はな)

 

ゆっくりと過去の景色に染まりゆく意識よ海の向こうも夏か(高良俊礼)

 

雨の日は静かに家にをるものと母は応へぬ傘なきを問へば(たかだ牛道)

 

かふかふとふやけた笑いまだ軽い名刺入れが手に収まっている(金子りさ)

 

雨垂れのように読点 『草枕岩波文庫、十一頁(小笠原啓太)

 

助けてと言うにも力が要るんだよ とび色の目で友はつぶやく(空山徹平)

 

悲しみがいくつか心に湧きはじめそれに見合った思い出を呼ぶ(千葉みずほ)

 

 

※掲載ページ順です。万一誤字・脱字等ありましたら、すみません。