Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/短歌のことを書いていこうと思ってます。

『短歌人』2018年5月号の、好きな歌10首(会員欄)

飲食は娯楽にあらずひとの子も なまごみしるがくろきすじひく(鈴木杏龍)

 

水を盛る器としての手の窪みふたつ合わせて顔洗いおり(たかだ牛道)

 

朝が来て帰ってしまうのがいやでワイシャツのボタンを取った 全部(古賀たかえ)

 

有限の私の中にまたひとつ新規作成してひらく湖(佐藤ゆうこ) ※湖=うみ

 

筋肉にあなたの心にじみ出てそれはどこにも記録されない(相田奈緒

 

永遠に正しく笑う母がいる 家族写真は日に焼けていく(空山徹平)

 

うちの柿盗んでいったおばさんがおばさんのまま終わる平成(北城椿貴)

 

蟻地獄のように吸い込まれる百貨店 信号変われば終わり(加藤真弓)

 

上書き保存で消した歌稿を思い浮かべるピアニストのポーズ(国東杏蜜)

 

湯たんぽの湯は冷めてなお水でなく新しい朝に温みを残す(高橋道子)

 

 

※掲載ページ順です。万一誤字・脱字等ありましたら、すみません。