Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/短歌のことを書いていこうと思ってます。

「配色とデザイン」8首

配色とデザイン   笹川諒

 

 

好きだって思えばなぜか触れているひんやり冷えた黒い窓枠

 

 

適当なニックネームでスーパーを呼べば週末君もそう呼ぶ

 

 

渡される時計を月にするために黄色が好きという嘘をつく

 

 

短編のような五月のある夜の君とオセロをしている場面

 

 

素裸でポカリスエット飲み干せば君がリアルに思えてくるね

 

 

孤独とはひとりきりだという意味ででもお茶屋さんのアイス美味しい

 

 

水色のバスタオルには仲良しのうさぎが二匹 泣きそうになる

 

 

訪れたとこだけうすく色がつく片手にはその春の白地図

 

 

※『短歌人』2017年8月号より