Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/短歌のことを書いていこうと思ってます。

『短歌人』2018年3月号の、好きな歌10首

武器と楽器 枝分かれしてそれぞれに求めてゆけり逢ふべきひとを(阿部久美)

 

春寒の排水溝にはあかぐろき薔薇のはなびらみずに動けり(内山晶太)

 

やむきみとしりつつ断てばそれきりの冬椿 はるはやくこないか(鈴木杏龍)

 

金魚たちこつりこつりと喉の奥にあるという歯と歯を噛み合わす(相田奈緒

 

始発にもこんなに人が並ぶのか出て行く朝にこの街を知る(小笠原啓太)

 

理由って探せばことばになってしまう 脳には六つ葉があるという(空山徹平)

 

メルカリで「人の心」を検索す 四十件と出てきてびびる(松木秀)

 

冬を待つこころのままに落雁を齧ればすでに冬は来ていた(黒﨑聡美)

 

うつ病のはじまりなのか駄菓子屋の裏のポストがこんなに遠い(有朋さやか)

 

雪の日の雪の匂いよ淋しさはいつも一筋甘やかにあり(吉川真美)

 

 

☆★☆★

 

 

今月の『短歌人』から特に好きな歌10首です(もちろん全部の短歌が読めたわけではないのですが…)。

順番は短歌が掲載されているページ順になっています。

万一、誤字・脱字等ありましたら大変申し訳ございません。