Ryo Sasagawa's Blog

笹川諒/「短歌人」所属/「ぱんたれい」同人

原稿募集のお知らせ(MITASASA増刊号・『モモモノローグ』)

MITASASA増刊号(歌集を読む!編3)の原稿を募集いたします!

 

第一回:大橋弘『既視感製造機械』

MITASASA増刊号(歌集を読む!編) - Ryo Sasagawa's Blog

第二回:三田三郎『もうちょっと生きる』

MITASASA増刊号(歌集を読む!編2) - Ryo Sasagawa's Blog

と、歌集を読む!編のネプリを発行してきましたが、三回目となる今回は、今月発売されたばかりの御殿山みなみさんの歌集『モモモノローグ』(私家版、2020年)の一首評企画を行います。

 

コロナの影響で、最近読んだ歌集の話を誰かとするというのもなかなか難しい状況の中、歌集の感想を大勢で共有できる機会があれば……というのが前回までと同様、この企画の趣旨です。どなたでもお気軽にご投稿ください。

 

御殿山みなみ『モモモノローグ』は、BOOTH(ひざこぞう - BOOTH)で購入・無料のDL版の閲覧が可能です。関西の方は、葉ね文庫にもあるとのことです。

 

【MITASASA増刊号 歌集を読む!編3】

 

配信方法:

ネットプリントtwitter等でのPDF公開 (2020年7月中旬頃予定)

 

募集内容:

御殿山みなみ『モモモノローグ』から、好きな一首を選び、その歌についての200字程度の一首評(字数は、多少増減しても大丈夫です)。

※すみませんが、謝礼等はございません。ご了承ください。

 

締切:

①参加締切 2020/7/5

参加お申込みの際に、一首評をどの歌で書くかをお知らせください。希望の歌が重複した場合は、先着順にさせていただきます。

また、参加希望者があまりに多い場合は、募集を途中で締め切る場合もあります。

※参加したいけれど、どの歌で評を書くかをじっくり考えたいという方は、ひとまず参加のお申し込みをしていただき、歌の希望を7/5までに送っていただくという形でも大丈夫です。

 

②原稿締切 2020/7/12

 

参加申込み・原稿の送付:

Twitterの場合→MITASASAのアカウント(@ms_yogisha)宛にDM

メールの場合→ryo.ryo.ryo514☆gmail.com (☆を@に)

 

たくさんのご投稿、お待ちしております!

MITASASA増刊号(歌集を読む!編2)

MITASASA増刊号(歌集を読む!編2)の配信を開始しました!

今回はPDFでの公開も行っておりますので、お好きな方法でお読みいただけましたら幸いです。三田三郎さんの第一歌集『もうちょっと生きる』(風詠社)の、15名による一首評です。

 

【寄稿者のみなさま(五十音順・敬称略)】

大橋弘岡本拓也、門脇篤史、金川宏、笹川諒、鈴木秋馬、鈴木智子、鈴木晴香、多賀盛剛、寺村たこ、土井礼一郎、toron*、中山奈々、西村曜、八上桐子

 

 【PDFへのリンク】

MITASASA増刊号(歌集を読む!編2).pdf - Google ドライブ

 

【ネプリ出力方法】

セブンイレブン→09822188

ローソン他コンビニ→45QEQLPQQ7

A3・白黒・両面(短辺or横とじ)で40円です。6月25日木曜日まで。

 

【歌集の購入について】

Amazon等のネット書店に加え、BOOTHでも購入可能です。

歌集『もうちょっと生きる』 - ぱんたれい - BOOTH

好きな食べ物100

好きな食べ物を、100個思いつくまでここに記入していきます!(現在19個)

 

杏仁豆腐、オクラ、回転寿司の海老、campの野菜カレー、葛切り、グミ(表面がざらざらしていないもの)、蒟蒻ゼリー、食パン、大学芋、ナタデココ、のりっこチキン(冷凍食品)、トマベー、海苔、パイナップル、回鍋肉、明太だし巻き、マーマレードジャム、山芋の鉄板焼き、湯葉、…

原稿募集のお知らせ(MITASASA増刊号・『もうちょっと生きる』)

MITASASA増刊号(歌集を読む!編2)の原稿を募集いたします!

 

前回<MITASASA増刊号(歌集を読む!編) - Ryo Sasagawa's Blog>は、大橋弘さんの第三歌集『既視感製造機械』を取り上げ、多くの方にお読みいただきました!

二回目の今回は、まずは身内からということで(?)、三田三郎さんの第一歌集『もうちょっと生きる』(風詠社、2018年)の一首評企画を行います。

 

コロナの影響で、最近読んだ歌集の話を誰かとするというのもなかなか難しい状況の中、歌集の感想を大勢で共有できる機会があれば……というのが前回同様、この企画の趣旨です。どなたでもお気軽にご投稿ください。

 

三田三郎『もうちょっと生きる』は、AmazonやBOOTH(歌集『もうちょっと生きる』 - ぱんたれい - BOOTH)で購入可能です。BOOTHだと、消費税の分だけ少しお得です。

 

【MITASASA増刊号 歌集を読む!編2】

 

配信方法:

ネットプリントtwitter等でのPDF公開 (2020年6月中旬頃予定)

 

募集内容:

三田三郎『もうちょっと生きる』から、好きな一首を選び、その歌についての200字程度の一首評(字数は、多少増減しても大丈夫です)。

※すみませんが、謝礼等はございません。ご了承ください。

 

締切:

①参加締切 2020/6/7

参加お申込みの際に、一首評をどの歌で書くかをお知らせください。希望の歌が重複した場合は、先着順にさせていただきます。

また、参加希望者があまりに多い場合は、募集を途中で締め切る場合もあります。

※参加したいけれど、どの歌で評を書くかをじっくり考えたいという方は、ひとまず参加のお申し込みをしていただき、歌の希望を6/7までに送っていただくという形でも大丈夫です。

 

②原稿締切 2020/6/14

 

参加申込み・原稿の送付:

Twitterの場合→MITASASAのアカウント(@ms_yogisha)宛にDM

メールの場合→ryo.ryo.ryo514☆gmail.com (☆を@に)

 

たくさんのご投稿、お待ちしております!

 

(以下、三田三郎『もうちょっと生きる』より五首抜粋)

1日を2万で買ってくれるなら余生を売ってはいさようなら

ただ一つ信じるならばキャバクラの上に学習塾のあるビル

今日の酒昨日の酒に追い付いて明日の酒は今どのあたり

代金をちょうどで払い終えたあと侍のように財布をしまう

やり投げの選手はやはり投げやりにならぬものかと思いつつ寝る 

もうちょっと生きる―歌集

もうちょっと生きる―歌集

  • 作者:三田 三郎
  • 発売日: 2018/06/01
  • メディア: 単行本
 

MITASASA増刊号(歌集を読む!編)

MITASASA増刊号(歌集を読む!編)の配信を開始しました!

今回はPDFでの公開も行っておりますので、お好きな方法でお読みいただけましたら幸いです。大橋弘さんの第三歌集『既視感製造機械』(六花書林)の、11名による一首評です。

 

【寄稿者のみなさま(五十音順・敬称略)】

綾部宏子、金川宏、笹川諒、沢茱萸、多賀盛剛、土井礼一郎、冨樫由美子、法橋ひらく、三田三郎、椰野かおる、山下翔

 

 【PDFへのリンク】

MITASASA増刊号(歌集を読む!編).pdf - Google ドライブ

 

【ネプリ出力方法】

セブンイレブン→25213288

ローソン他コンビニ→45QEQLPQQ7

A3白黒1枚20円です。5月20日水曜日まで。

 

【歌集の購入について】

版元の六花書林さんのホームページ、一部のネット書店等で購入が可能のようです。

六花書林 出版刊行案内

5月9日の日記

 小説のいちばん始めの会話文みたいに君の声が響いた

 (鈴掛真『好きと言えたらよかったのに』)

 この歌を読むと、自分が人生で初めて読んだ小説の、最初に出てくる会話文のことをどうしても考えてしまう(歌自体はそういうことは言っていなくて、単純に一冊の小説の~という話なのだけど)。国語の教科書に載っているものを除くと、僕が初めて意識的に読んだといえる小説は、秋田禎信さんの「魔術士オーフェン」シリーズ(富士見ファンタジア文庫)だ。オーフェンに限らず、当時(中学一年生頃)はライトノベルをよく読んでいて、ラノベ独特の、やや芝居がかったというか、人間同士の自然な会話としては若干ぎこちなさのある会話文に、不思議な印象を抱いていた。

 オーフェンシリーズはとても楽しく読んでいたから別のラノベ作品の話だけど、作品のクオリティによっては、注意して読み進めないと誰から誰への発話なのかわからないということが時々あった。いや、当時の読解力の低さのせいもあるかもしれないけど、どれだけ前後の文脈や登場人物たちの口調などのあらゆる要素を吟味しても、誰の発話が判定が不可能なことさえあった。

 ただ妙なことに、ラノベの不思議な会話文、特に<誰から誰へ向けられているのかわからない発話> に対して、僕はうっすらとした魅力を感じていた。そんなものはそれまでの日常生活では聞いたことも読んだこともなかったからだ。発話者も聞き手も靄の中に包まれた<会話>は、現実世界から遊離した言葉の世界にしか存在しない。

 透明なせかいのまなこ疲れたら芽をつみなさい わたしのでいい

 (井上法子『永遠でないほうの火』)

 眼裏(まなうら)に散らす暗号 うつくしい日にこそふかく眠るべきだよ

 それから何年も経って短歌を始めるわけだけど、口語短歌によく見られる呼びかけの口調に特に惹かれた。これこそまさに、さっきの<誰から誰へ向けられているのかわからない発話> ではないだろうか。作中主体と言われる不明瞭な発話者による、不特定の(もしくは特定の一人が作者には想定されていたとしても、読み手には一切わからない)誰かへの呼びかけは、どうしてこんなに優しく感じられるのだろう。

 ラノベ作品に登場する会話文のバグ(?)はいわば事故として発生したものだけど、自分の短歌の好みと、一本の細い線でつながっているような気がしてならない。

「ズブロッカ」13首

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ズブロッカ/笹川諒

 

 

ファのシャープ聴こえるような横顔のあなたは二元論を避けるひと

 

銀杏を遥かに踏んで(エミーリエ・フレーゲ)秋に許されながら

 

水飴を買おうかと手を伸ばすとき胸中に立つカストラート

 

ゴダールの海は現実の海より青くてそれを二人して観た

 

意味、はもう疲れたけれど調べたらエルミタージュは隠れ家のこと

 

グラスには静かなレモン 搾るほどあなたが痩せるような気がして

 

遠い国に桜ひととき降りしきるまぼろしの為に飲むズブロッカ

 

春だけの、大学一年の春だけの友達のアドレスを消してゆく

 

文庫本をいつも広げていたひとのアドレス、<angel.angel.aa>と

 

自分でも自分のことがわからない たましいが画材屋に出かけてる

 

風に身をゆだねていたら赤い陽が漁師の食べる林檎みたいだ

 

長い長いエスカレーター昇るときたまに思い出す合唱曲がある

 

秋だけど春を感じる風の中いまだ世界に慣れてはいない

 

 

※初出は『短歌人』2020年1月号。加筆・修正しています。